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2021年 メオ カミュゼ コルトン ラ ヴィーニュ オー サン 750ml フランス ブルゴーニュ 赤ワイン
Domaine Méo Camuzet Corton Grand Cru La Vigne au Saint
赤ワイン 750ml
[AOC]コルトン 特級畑
[コメント]
この区画は、南向きに位置する希少なコルトン・ルージュのひとつで、美しいボーヌの眺めを楽しめます。面積は小さく(19アール)、傾斜が目立ち、表面および地中深くには大小さまざまな石灰岩の砂利や石が多く含まれています。特筆すべき点として、非石灰質の化石化した海綿(シャイユ)の存在があります。このワインに使われるのは1959年から1960年に植えられたピノ・ファンで、収量は少なく、ブドウの成熟は比較的ゆっくり進みます。ワインは最初から比較的良く開き、特にきめ細かい樽が使用されているため、新樽の影響もよく吸収しています。早いうちから楽しめますが、それが必ずしも短期熟成向きというわけではありません。特に酸味を含む、長期熟成に必要な要素がすべて備わっています。ラ・ヴィーニュ・オー・サンは、コルトンのアペラシオンの中でも明るい側面を象徴する畑です。深みがありながらも親しみやすく、非常に魅力的なワインです。それは南向きの立地だからでしょうか。もしテロワールがそんなに簡単に説明できるものなら、すでに広く知られているはずです。いずれにせよしっかりとした構造を巧みに隠して、このワインはあふれるほどの魅力を持っています。
商品コード : 40805094 |
製造元 : Meo Camuzet |
価格 : 71,500円(税込) |
750ml |
ポイント : 715 |
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フランス
アンリ・ジャイエの薫陶を今に受け継ぐヴォーヌ・ロマネの名門ドメーヌ
メオ・カミュゼの歴史は、栽培農家であると同時に、コート・ドール県選出の代議士であったエティエンヌ・カミュゼに始まる。因みにクロ・ド・ヴージョ城はコンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タスヴァンに譲られるまで、カミュゼ家の所有であった。メオ・カミュゼのクロ・ド・ヴージョの畑が、城の周囲と真下という、もっとも素晴らしい位置を占めているのはそうした理由からだ。
エティエンヌ・カミュゼの娘、マリア・ノワロには跡継ぎがなく、1959年、近親のジャン・メオにドメーヌを託して亡くなった。ジャン・メオは当時、ド・ゴール政権の閣僚という要職にあり、直接、ドメーヌの管理をするわけにはいかない。
畑は折半耕作の形で小作人に任せ、出来上がったワインは樽のままネゴシアンに売られていた。
この時の小作人でドメーヌのワインを手がけていたのが、2006年に没したブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエだ。
1980年代半ば、折半耕作の契約が切れると同時に、小作人たちも引退の時を迎えてメオ家の元にブドウ畑を返還。1985年から本格的にドメーヌ元詰めが始まった。
やがてパリにいたままでのドメーヌ経営が難しくなり、ブルゴーニュに赴くことになったのがジャンの息子、ジャン・ニコラ・メオである。
1964年生まれ。商業学校でマーケティングを学び、銀行で研修を受けた、生粋のパリジャン。1989年、24歳にしてドメーヌを託された。
表向き引退を宣言したアンリ・ジャイエも、ドメーヌのコンサルタントとして若きジャン・ニコラの指導にあたったという。
リシュブール、クロ・ド・ヴージョ、エシェゾー、3つのコルトン(従来からあるクロ・ロニェに、2010年ヴィンテージからペリエールとヴィーニュ・オー・サンが加わった)といった特級畑。戦争直後にアンリ・ジャイエが開墾したヴォーヌ・ロマネ1級クロ・パラントゥー。宝石のようなクリマの数々を、このドメーヌは有している。
ブドウ畑は大部分がビオロジック農法により栽培。醸造法はジャイエ譲りで、完全除梗のうえ15度の低温マセレーション。樽熟成における新樽率は、村名で50%、1級畑が60〜65%、特級が100%である。
またジャン・ニコラは「メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール」の名前でネゴシアンビジネスも行っている。
マルサネ、フィサン、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ニュイ・サン・ジョルジュなど、ドメーヌもののヴォーヌ・ロマネを補う形でコート・ド・ニュイのアペラシオンを余すことなく網羅。
これらの中には短期賃貸契約によりメオ・カミュゼのスタッフが畑の管理から収穫まで、ドメーヌの畑と同様に仕事をしているクリマも少なくない。
また、ブドウやマストを買い付ける場合でも、夏季剪定や収穫時の選果を行い、品質の安定を図っている。
ドメーヌもののワインがその希少価値から入手困難であり、価格の壁も高いことから、比較的手頃な値段でメオ・カミュゼの哲学が楽しめるネゴスものの存在は、ワイン愛好家はもちろん、レストランにとってもありがたい存在といえるだろう。