トップ > 造り手別 > ハ行 > ベルナール デュガピ > 2018年 デュガ ピィ ジュヴレ シャンベルタン キュヴェ クール ド ロワ トレ V.V. 750ml フランス 赤ワイン
2018年 デュガ ピィ ジュヴレ シャンベルタン キュヴェ クール ド ロワ トレ V.V. 750ml フランス 赤ワイン
Domaine Dugat-Py Gevrey Chambertin Cuvée Cœur de Roy Très Vieilles Vignes
赤ワイン 750ml
[AOC]ジュヴレ シャンベルタン
[評 価]93点
Unfurling in the glass with a deep bouquet of peonies, wild berries, cherries and loamy soil, the 2018 Gevrey-Chambertin Coeur du Roy is full-bodied, layered and multidimensional, endowed with real texture and mid-palate amplitude. Muscular and concentrated, it's beautifully complete, with lively acids and refined if abundant tannins. From barrel, I suggested that readers might think of this particular rendition of Dugat-Py's emblematic communal Gevrey as a baby Charmes-Chambertin, and that contention holds up in bottle..
The Wine Advocate (Jan 15, 2021)
グラスの中で牡丹、野生のベリー、チェリー、ローム質の土の深いブーケが広がる 2018 年のジュヴレ シャンベルタン クール デュ ロワは、フルボディで層状で多面的、本物のテクスチャーと口の中ほどの広がりに恵まれています。力強く凝縮感があり、生き生きとした酸と豊富なタンニンが美しく完成されています。樽から、私は読者がデュガ ピの象徴的な共同ジュヴレのこの特別な表現をベビー シャルム シャンベルタンと考えるかもしれないと示唆しましたが、その主張はボトルでも当てはまります。(直訳)
[輸入元コメント]
アン・コンブ、マルシェ、エポワンチュール、ジュイーズと4つの区画からなる村名ジュヴレ・シャンベルタン。ヴィエイユ・ヴィーニュよりもさらに樹齢が高い。煮詰めたカシス、コケモモ、ダークチェリーの香り。凝縮した果実味にキメの細かなタンニンが溶け込む。アフターにはビターチョコのような香ばしさ。
商品コード : 40305097 |
製造元 : Dugat-Py |
価格 : 21,780円(税込) |
750ml |
ポイント : 217 |
|
フランス
カルト的な人気を誇る生産者
従兄のクロード・デュガと並び、カルト的な人気を誇るベルナール・デュガ・ピィ。
当主のベルナール・デュガはとてもエネルギッシュな人物だ。日に焼けた顔。がっしりとした体格、巨大な手。日々、農作業に勤しむ姿がその風貌からも想像される。
近年になってコート・ド・ボーヌにもブドウ畑を広げ、現在、所有畑の総面積は10ha。しかし、その要がジュヴレ・シャンベルタンであることに変わりはない。
村名ジュヴレ・シャンベルタンは複数の区画をアッサンブラージュした「キュヴェ・クール・デュ・ロワ」のほか、単一クリマで醸造される「レ・ゼヴォセル」。1級はフォントニ、コルヴォー、ペリエールをアッサンブラージュした畑名なしのキュヴェのほか、単一クリマものの「プティット・シャペル」「ラヴォー・サン・ジャック」「シャンポー」。特級は「マジ」「シャルム」「マゾワイエール」、そして王様「シャンベルタン」である。
2003年にすべての畑をビオロジック栽培に転換完了した。
ご存知のとおり、特級マゾワイエール・シャンベルタンは隣接するシャルム・シャンベルタンを名乗ることも可能だが、このドメーヌでは別々に醸造している。正確にいえば、マゾワイエールが3分の1混ざったシャルムとマゾワイエール単独のワインがある。
最初に所有したマゾワイエールはシャルムと近接した区画で、土壌的な差が見られなかったため、シャルムに混ぜてひとつのキュヴェとした。
一方、2004年に新たに買い足したマゾワイエールは、グリザールの谷間から流れ出た洪石土により畑の表面を大きな石が覆う。
ワインの性格もまったく違うため、ベルナールは単独のキュヴェにしたという。
試飲の順番はシャルムの後にマゾワイエール。後者のほうが圧倒的に堅牢なスタイルのワインだ。
醸造法はクロード同様、低温マセレーションはなし。一方、完全除梗のクロードに対し、ベルナールはアペラシオンによって梗を残す。
特級についていえば、量の少ないシャンベルタン(量的に恵まれた年でも1樽しか出来ない)とマジは100%全房。
マゾワイエールは60〜70%、シャルムは40〜50%の梗を残している。
1級以上はすべてフランソワ・フレールの新樽100%熟成。
「ジュヴレ・シャンベルタンは長期熟成させるべきワインだから、十分な抽出が必要」というのがベルナールの考え。
たとえ恵まれないヴィンテージであろうとも、彼のワインはとびきり濃厚な色調で人々を驚かせる。だからといって過度に重いワインかといえばそうではない。緻密な構造とキメの細かなタンニンを中心に置きながら、新鮮味(ベルナールは遅摘みをよしとしない)も感じさせるバランスのよさ。熟成させるとこれまた素晴らしい。
ドメーヌでは改革も進んでおり、2016年ヴィンテージよりラベルも変更。2017年には息子のロイクが13代目当主にとして就任。翌年には早速来日プロモーションを行うなど精力的な活動をしている。またFixin Clos de Fixey というモノポール畑も2018年にリリース。進化を続けるドメーヌに世界中から注目が集まる。