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2020年 ピエール モレ ポマール グラン ゼプノ 750ml フランス ブルゴーニュ 赤ワイン
Pierre Morey Pommard 1er Cru Grands Epenots
赤ワイン 750ml
[AOP]ポマール 1級畑
タニックで厳しいワインといわれるポマールにあって、比較的エレガントなクリマがボーヌ寄りのグランゼプノ。石灰質の母岩が薄い表土の下にあり、ワインにフィネスをもたらす。ポマールらしくしっかりしたストラクチャーは残しつつ、果実味とミネラルの風味によって全体がきれいにまとめられている。
[評 価]92-94点
The 2020 Pommard 1er Cru Les Grands Epenots is lovely, mingling aromas of wild berries and plums with hints of raw cocoa and loamy soil in an inviting bouquet. Medium to full-bodied, seamless and velvety, it's deep and concentrated, underpinned by powdery tannins and lively acids.
January 2022 Week 3, The Wine Advocate(21st Jan 2022)
2020 ポマール プルミエ クリュ レ グラン エプノットは、生のココアとローム質の土のほのかな香りが魅力的なブーケの中に溶け込み、野生のベリーとプラムのアロマが混ざり合った素敵なワインです。 ミディアムからフルボディで、シームレスでベルベットのようで、深みと凝縮感があり、パウダリーなタンニンと生き生きとした酸に支えられています。(直訳)
商品コード : 40163877 |
製造元 : Pierre Morey |
価格 : 18,480円(税込) |
750ml |
ポイント : 184 |
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フランス
■Pierre MOREY ピエール モレ Morey Blanc モレ ブラン
ドメーヌとネゴスのふたつを高水準で両立させる希有な存在
ピエール・モレイはムルソーの造り手だが、一族がムルソーにやってきたのはフランス革命まっただ中の1793年のこと。モレイと名のつく他のドメ ーヌ同様、もともとはシャサーニュ・モンラッシェの出身だという。
ピエールの父、オーギュストは1935年にドメーヌ・デ・コント・ラフォンのメタイエ(収穫の一部を受け取る小作人)のひとりとなり、1971年から ピエールがそれを引き継ぐようになった。
ラフォンはムルソーの1級畑や特級モンラッシェなど素晴らしい畑をもっていたが、オーナーはつねに他の仕事をもち、畑作業は小作人に任せていた のだ。ところがドミニク・ラフォンがラフォン家で初めての栽培醸造家になると、折半耕作の契約期間を延長せず、ラフォン家のすべての畑を自ら 耕作することを宣言。
1986年から1991年にかけてピエール・モレイは多くの畑を失ってしまう。
しかしながら、ピエール・モレイの手腕に感銘を受けていた、ピュリニー・モンラッシェの大ドメーヌであるルフレーヴは、引退が決まっているそ れまでの醸造長のジャン・ヴィロに代わって、ピエールを招聘。
こうして彼は、1988年以降、ルフレーヴの醸造長として働く一方、自身の小さなドメーヌを運営し、さらに1992年にはネゴス・ブランドとして「モ レイ・ブラン」を設立。
二足のわらじならぬ三足のわらじを履くことになる。
ルフレーヴの醸造長に就いてから20年後の2008年、ドメーヌ・ピエール・モレイとモレイ・ブランの仕事に集中するためルフレーヴから離れ、娘の アンヌを共同経営者に迎えて、父娘で11haの畑を耕作。同時にモレイ・ブランを経営している。
ルフレーヴがそうであるように、ドメーヌ・ピエール・モレイでも1991年から畑をビオロジックやビオディナミで栽培し、1997年にはすべての畑を ビオディナミ農法に転換した。
アペラシオンはドメーヌもネゴスもムルソーを中心にコート・ド・ボーヌと白と赤に集中している。
ドメーヌ所有の特級畑はバタール・モンラッシェのみだが、ネゴスのほうにはモンラッシェにコルトン・シャルルマーニュ、赤のコルトンもある。 またドメーヌのラインナップには、珍しいムルソーの赤、レ・デュロがあり、表土の厚い土壌からすこぶるパワフルな赤ワインを生み出す。
ピエール・モレイのワインはテロワールにきわめて忠実に仕上げられ、ムルソー1級ペリエールはその硬質なミネラル感を前面に押し出し、バター ル・モンラッシェはリッチさと力強さが表現されている。
ドメーヌとネゴスの両方を運営する造り手のワインは、ドメーヌを主、ネゴスを従ととらえられがちだが、ピエール・モレイの場合はそれにあたら ない。
ネゴスのワインはあくまでドメーヌのラインナップの補完にあり、ブドウが購入したものである以外はドメーヌ同様のケアがとられている。たとえ ば村名ムルソー同士をブラインドで試飲したとしても、そのブドウが栽培された区画による違いはともかく、品質的な優劣を感じることはない。
ラフォンやコシュ・デュリーと並ぶ、偉大なムルソーの造り手がピエール・モレイなのだ。