■Chateau Musar シャトー ミュザール
シャトー・ミュザールは1930年にガストン・ホシャールによってレバノンのベッカー・ヴァレーに設立されました。
紀元前4500年頃にフェニキア人によってワインやブドウが伝えられたレバノンには、6000年以上ものワイン造りの歴史があります。
畑は海抜約1000メートルの高地に位置し、石灰、砂利、岩が混じりあった複雑な土壌です。
夜の気温が低く、また夏と冬の寒暖差が大きいため、ブドウの生育期間が長いのが特徴です。
シャトー・ミュザールはレバノンで初めてオーガニック栽培の認証を取り、赤ワイン用にカベルネ・ソーヴィニョン、サンソー、カリニャン、白ワイン用にはシャルドネとセミヨンの祖先と言われる古い土着品種、オバイデとメルワーを栽培しています。
醸造ではできる限り介入を抑え、自然のままのワイン造りを心がけています。
シャトー・ミュザール・レッドは世界で高い評価を受け、2代目のセルジュ・ホシャールは英国デキャンター誌が1984年から始めたマン・オブ・ザ・イヤーを世界で最初に受賞しました。
レバノン内戦をくぐり抜けたワインです。
レバノンは世界最古といわれるワイン産地。そして18もの宗教、宗派が混在し内戦、紛争をくりかえし、いまもなお多くの難民と紛争を抱える国です。2022年11月18日(金)から、レバノンワインに関する映画『戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン』(原題:Wine and War)の劇場公開がアップリンク吉祥寺他にて上映されました。
内戦中にワイン造りを始めた修道院の神父や、虐殺が起こった故郷の村で村の再起のためにワイナリーを続ける夫婦など、極限の状況でもワインを造り続けてきた11のワイナリーのワインメーカーたち。
「ワインは最強の薬で、最大の奇跡」と人生哲学や幸福に生きる秘訣を語る他、シャトー ミュザールの前当主故セルジュ ホシャールへのインタビュー動画を中心にジャンシス ロビンソンや故マイケル ブロードベントなども登場し、非常に興味深い内容となっております。
また、生きるとはどういう事か、今の世界情勢を含め深く考えさせられます。映画「戦地で生まれた奇跡のレバノンワイン」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=xGZqj1U1Sqk