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2018年 クロ ド タール 750ml フランス ブルゴーニュ 赤ワイン
Domaine du Clos de Tart Clos de Tart Grand Cru (Monopole)
赤ワイン 750ml
[AOC]クロ ド タール 特級畑 単独所有畑
[評 価]92点
The 2018 Clos de Tart Grand Cru opens in the glass with rich aromas of raspberries, plum preserve, ripe berries, warm spices and rose petals, framed by a generous touch of creamy new oak. Full-bodied, layered and concentrated, it's rich, muscular and extracted, with a brooding, introverted profile that will require—and, one hopes, reward—patience. As I wrote last year, this is a powerful, broad-shouldered Clos de Tart that has more in common with the wines of the Pitiot era than it does with what the domaine produced in 2015, 2016, 2017 or 2019.
January 2021 Week 2, The Wine Advocate (15th Jan 2021)
[コメント]
色調は濃く、集中度が高い。香りはカシスやグリオットなど黒い果実を連想させ、熟した梗がもたらすわずかなスパイシーさ。肉付きのよいボディには張りが感じられ、堅牢なストラクチャー。タンニンはキメ細かく、果実味の中にきれいに溶け込んでいる。柔らかさと力強さが渾然一体となっている。若いうちからも楽しめそうだが、長期熟成のポテンシャルは極めて高い。
商品コード : 40301113 |
製造元 : Clos de Tart |
価格 : 88,000円(税込) |
750ml |
ポイント : 880 |
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フランス
1141年から続く、モノポールのグラン・クリュ
クロ・ド・タールはモレ・サン・ドニの南端に位置する7.53haのグラン・クリュ。今日まで900年近くの間、一切細分化されていない。
クロ・ド・タールの歴史は1141年まで遡り、シトー派に属するタール女子修道会によりこの畑が築かれた。 フランス大革命で国庫に没収されるまでこの修道会に属し、1791年に売りに出されると、マレ・モンジュ家がこれを買い取った。 そして1932年にモメサン家の手に渡る。
1932年以来、モメサン家の単独所有であったが、1997年にモメサン家はそのネゴシアン部門をジャン・クロード・ボワセ・グループに売却。 ただし、その時は一族の至宝であるクロ・ド・タールだけは手放さなかった。
2017年、シャトー・ラトゥールなどを所有するフランソワ・ピノーグループが買収し、クロ・ド・タールは2018年1月1日をもって 経営がモメサン家からフランソワ・ピノーグループ直轄のアルテミス社傘下になった。
一時期、評価を著しく落としたクロ・ド・タールではあるが、 ジャック・プリウールで働いていたシルヴァン・ピティオが1996年に支配人として抜擢され、品質をかつてないまでに高めた。
1999年には醸造施設を刷新。醸造法にも若干変更がみられ、以前の完全除梗から、年に応じて全房のブドウを加えるようになった。
ピティオ氏の後任として2015年に就任したクロ・ド・タールの総責任者であったジャック・ドゥヴォージュ氏は買収後も、 つくりの責任者としてドメーヌに在籍していたが、2019年にドメーヌを離れ、シャトー・グリエで醸造責任者を務めたアレッサンドロ・ノリ氏が引き継いでいる。
クロ・ド・タールの畑は300mX250mの長方形をしており、標高270〜300mの東南東向き斜面にある。
興味深いのは、コート・ドールの畑では珍しく、畝の方向が斜面に対し平行なことだ。
この畝の並びの利点は、雨による土壌の流亡防止。それから、朝日の面と夕日の面に太陽が当たるため、夏に東側を除葉する一方、西側の葉を残しておけば、柔らかな朝日をたくさん浴びつつも、西日による日焼けを防ぐことができるのである。
その反面、トラクターを用いた機械化が難しく、農作業は人の手に頼らざるを得ない。
植えられているブドウの平均樹齢は60年で、もっとも古い樹は100年を越える。
植え替えにはクロの中でマサル・セレクションした苗が用いられ、育苗のための圃場が用意されている。
また2006年から樹齢25年未満の樹を中心に、セカンドラベルの「モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・ラ・フォルジュ・ド・タール」をリリース。 セカンドとはいえ造りはグラン・クリュとまったく同じであり、ワインのキャラクターもクロ・ド・タールとよく似ている。 ストラクチャーはやや及ばずだが、飲み頃が若干早めで、先に愉しめるといえる。
現在、アルテミス社の傘下でさらなる醸造設備、施設のリノベーションが行われ、ますますの品質向上が期待される。