■Chateau Ginkgo
ワインの聖地ボルドーで日本人女性ワインメーカー百合草梨紗さんが、情熱をもって挑戦し、サンテミリオンから数キロ離れた、素晴らしい条件の区画にシャトー ジンコを購入しました。
サンテミリオン、ポムロールの有名なオーナーたちの所有する畑が、シャトー ジンコの所在地である、このサンフィリップ・デグイ(デギュイユ)村に集中しています。
そのサンフィリップ・デグイ(デギュイユ)村に僅か1.56haの畑を所有しているシャトー ジンコ。
カスティヨン・コート・ド・ボルドーのアペラシオンの東寄りに位置するこのシャトーは、カスティオンの中で最も高い場所に位置し、サンテミリオンのオーゾンヌ、パヴィ、パヴィ・マカンと同じプラトーと呼ばれる台地にあり、石灰質土壌という絶好のテロワールを享受(きょうじゅ)しています。
購入前の畑のオーナーによって、畑の手入れがきちんとされていた為、サンフィリップ・デグイ(デギュイユ)村で、上質なワインを作っていることでも有名でした。ブドウ樹は平均樹齢35年〜40年で、一部は樹齢65年にも達するヴィエイユ・ヴィーニュ(古木)があり、メルローのみを栽培しています。
植樹比率は1haあたり約5,000本。2016年は総生産量3,500本でしたので、ワインはおよそ1.4本のブドウ樹から僅か1本が造られます。
●Chateau Ginkgo シャトー ジンコ 名称の由来
(シャトー公式サイトより抜粋 https://www.chateau-ginkgo.com/ )
「Ginkgo biloba ジンコ(ギンコ) ビロバ
※」西東詩集に記されている「ジンコビロバ」銀杏の葉 の詩です。東洋から伝わったイチョウの葉っぱ。
哲学者として有名なゲーテは、その神秘的な葉のカタチから素敵な想像をして、思いを寄せていたマリアンヌさんへ、この詩とイチョウの葉を送ったみたいです。でも結局、叶わぬ愛になってしまったんですって、なんとも切ないお話ですよね。
イチョウの葉は本当にとても不思議な形をしています。ゲーテの詩を読むと、ハートの形にも思えてきますし、2枚の葉が割れて一枚に結ばれる、それを男女の愛の象徴とみたゲーテ、なんとも素敵です。ドイツではイチョウの葉は愛と友情の印とされているようです。そんなジンコの木を畑購入後、次女の誕生とともに、植えました。単純ですが、それで、シャトー ジンコ。 みんなに長く愛されるワインを造っていきたいです。
※「Ginkgo biloba ジンコ(ギンコ) ビロバ」
66歳のゲーテが、この詩に自宅の庭に植えてあったイチョウの葉を添えて、25歳も若い恋人ヴィレマー夫人に贈ったもの